【レポート】マイナビ ツール・ド・九州 2024 第2ステージ 熊本阿蘇(UCIアジアツアー2.1)
▼開催日
2024年10月13日(日)
▼スタート
南小国町(瀬の本レストハウス 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺5621−7)
▼フィニッシュ
南阿蘇村(南阿蘇村役場 熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽1705)
▼出場選手
谷 順成
沢田 時
花田 聖誠
フォン・チュンカイ
ジェシッド・シエッラ
ルーベン・アコスタ
▼競技概要
南小国町(瀬の本レストハウス)→産山村→阿蘇市→高森町→南阿蘇村(南阿蘇村役場)
約108㎞
出走:91名
スタート時間:9:00
▼レースレポート
マイナビ ツール・ド・九州 2024の第2ステージが熊本県阿蘇地域を舞台に開催されました。
このステージは南小国町から南阿蘇村までの全長108kmのコースで、南小国町の美しい自然から阿蘇山のダイナミックな景観を望む中、アップダウンの多い厳しいコースが選手たちを待ち受けます。天候は穏やかですが、阿蘇特有の風がどのように影響するかも注意すべきひとつ。
さらにステージの難所は、周回コースに入ってからの山岳ポイントの登りと、その後に訪れる下り区間。これらの要素に加え、最後のゴールに向けての平坦区間でのペースアップが予測され、各チームの戦略が複雑に絡み合うことから予想が付きにくいレースとなるだろう。
宇都宮ブリッツェンは、谷順成、沢田時、花田聖誠、フォン・チュンカイ、ジェシッド・シエッラ、ルーベン・アコスタの6名で参戦。昨日のステージで人数を減らしたライバルチームも多いが、宇都宮ブリッツェンは全員が第2ステージに駒を進めた。
レースは序盤に、香山飛龍(シマノレーシング)選手のアタックをきっかけに4名が抜け出します。最初のスプリントポイントをコンポップ・ティマチャイ(ルージャイ・インシュアランス)選手が1位通過。その後、メイン集団からひとり追走をしてきたネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)選手が追い付き、香山飛龍(シマノレーシング)選手、コンポップ・ティマチャイ(ルージャイ・インシュアランス)選手、ニコラス・セスラー(ヴィクトリア・スポーツ)選手、山本元喜(キナンレーシング)選手、ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)選手の5名の先頭グループが形成されます。
先頭5名は1分25秒のアドバンテージを得たまま最初の山岳ポイント箱石峠(1級)に突入。メイン集団に吸収されることなく、27km地点のKOMは、ネイサン・アール(JCL TEAM UKYO)選手が1位で通過しました。宇都宮ブリッツェンは、この箱石峠(1級)でフォンと花田で遅れてしまう。初日、第1ステージと調子が良かったフォンがこの時点で遅れてしまったのは、宇都宮ブリッツェンにとって苦しい状況となった。
先頭5名は箱石峠(1級)を下り、周回コースに入る手前でメイン集団に吸収されレースは振り出しに。
ゴールまで約72kmを残し、レースはアリエル・カルロス・サムディオ・カレーラ(コラテック・ヴィーニファンティーニ)選手のアタックをきっかけに再び動き出す。このアタックに、小石祐馬(JCL TEAM UKYO)選手、トマ・ルバ(キナンレーシングチーム)選手、 ホセビセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)選手、ニコル・パレハ(ヴィクトリア・スポーツ)選手が反応。実力ある5名の先頭グループが形成される。
一方メイン集団は、リーダーチームのトタルエナジーがコントロール。先頭グループの逃げ切りリスクを最低限に抑えるべく、40秒ほどのタイムギャップを維持しながらコントロールを行っていく。
周回コースに入った先頭グループは、設定される3つのKOMを先頭通過。さらにゴールまで残り20km地点の最後のスプリントポイントも小石選手が1位追加し、貴重なボーナスタイムを獲得した。
約70kmを逃げ続けた先頭グループだが、計算されたトタルエナジーのコントロールにより、ついにゴール残り2kmで吸収される。そして、約50名が残る先頭集団のゴールスプリント勝負に持ち込まれた。宇都宮ブリッツェンは、ルーベン、谷、沢田の3名が先頭グループに残るが前方に上がれていない。
混戦のゴールスプリントを制したのは、エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー)選手。昨日に続き、今大会2勝目をマーク。個人総合リーダージャージも死守する結果となった。
宇都宮ブリッツェンは、ルーベン・アコスタが19位でフィニッシュとなった。
【レース後のルーベン・アコスタのコメント】
今日もスタートからゴールまでハイアベレージで苦しめられた。それでも自分たちは最後のシーンまで先頭グループにチームメイトを3人残していた。最後は連携してゴールを狙いたかったが上手く纏まることが出来なかった。
明日の最終ステージは、上位の多くが同タイムなので、ボーナスタイムを1秒でも獲得出来れば総合順位も大きく入れ替わる。また、周回コースで何度もKOMがあるから先頭グループに残れる選手も少ないはず。最終ステージでの総合順位アップを目指してチャレンジしたいと思う。
▼リザルト
1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー) 2h27’51”
2位 イヴァン・スミルノフ(アスタナ・カザクスタン)+0’00”
3位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+0’00”
19位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
21位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
36位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
59位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +3’14”
63位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +8’28”
76位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +8’28
▼第2ステージ終了後の個人総合成績
1位 エミリアン・ジャニエール(トタルエナジー) 5h44’59”
2位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト)+0’09”
3位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタン チーム) +0’16”
22位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0’30”
28位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +0’30”
37位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’30”
50位 ジェシット・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +4’52”
51位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +8’58”
69位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +18’29”
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://www.tourdekyushu.asia/results/kumamoto/
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