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2024/10/11 レース

【レポート】マイナビ ツール・ド・九州2024 小倉城クリテリウム

【レポート】マイナビ ツール・ド・九州2024 小倉城クリテリウム

 

▼開催日

2024年10月11日(金)

 

▼スタート&フィニッシュ

福岡県北九州市小倉北区小倉城周辺特設会場

 

▼出場選手

谷 順成

沢田 時

花田 聖誠

フォン・チュンカイ

ジェシッド・シエッラ

ルーベン・アコスタ

 

▼競技概要

小倉城周辺特設コース 約1.8km×25周回 総距離約45km

出走:17チーム 98名

スタート時の天気:晴れ

スタート時間:13:00

▼レースレポート

 

九州地方の美しい街並みや自然の中を国内外の強者たちが駆け抜ける大規模なUCIレース「ツール・ド・九州」。昨年に続き2度目の開催となった今回も、エキシビジョンレースである小倉城クリテリウムから幕を開けた。

 

国内ライバルチームだけでなく、世界で走るUCIワールドツアーチームやUCIプロチームも参戦する同大会。スタートラインには強豪ばかりが肩を並べるが、赤い稲妻も負けてはいない。

シーズン後半戦に入り、チームワークも個々のコンディションも好調で波に乗る宇都宮ブリッツェン。新城ロードレース優勝の沢田時、直近で出場したおおいたアーバンクラシック3位のルーベン・アコスタをはじめ、谷順成、花田聖誠、フォン・チュンカイ、ジェシッド・シエッラの6選手が出場した。

 

初日のクリテリウムは、小倉城を中心とした特設コース約1.8kmを25周回し、トータル約45kmを走る。コース沿いには小倉城庭園や勝山公園、松本清張記念館などが並び、まさに中心地といえるロケーションだ。観客にとっては、疾走する選手たちと風景の融合を何度も楽しめる魅力的なコースではないだろうか。

一方、選手目線でレイアウトを見てみると、複数ある直角ターンや180度ターンが目を引く。コーナーのたびに加減速が繰り返されるため、位置取りや立ち上がりに踏み出す力が勝敗を分ける鍵となるだろう。さらに石畳の敷かれた区間にも注意が必要だ。

 

チームプレゼンテーションで谷順成キャプテンは、「今年もチームとして参加できて光栄。来週はホームで宇都宮ジャパンカップがあり、そこに向けて取り組んできたので、今大会でも良い走りができると思っている。今日はフォン・チュンカイ選手でスプリントを狙いたい。明日からのロードレースは全員が上位に入れる力を持っているので、チーム力を活かして格上のチームと渡り合っていきたい」と意気込んだ。

 

気持ち良いほどの青空の下、老若男女大勢の観衆に見送られてレースはスタートした。

レースは序盤からぐんぐんスピードが上がり、ハイペースな展開に。コーナーでは激しい位置取り争いが繰り広げられ、直線に入ると集団は縦に長く伸びる。海外勢を中心に各チーム積極的な動きを見せるなか、4周回直前には沢田時も単独で前へと飛び出す動きを見せて存在感を示した。前半は何度もアタックが繰り返されるが、決定的な逃げには繋がらず。集団は一つのまま周回が重ねられていき、レースはあっという間に折り返しを迎えた。

13周回直前、EFエデュケーション・イージーポストのルーカス・ネルーカー選手とトタルエナジーのジョルダン・ジュガット選手、JCLチームUKYOの小石祐馬選手が抜け出す。14周目に入るタイミングで小石選手が逃げ集団を離れ、アスタナ・カザクスタン チームのアントン・チャーム選手が先頭に追撃をかけた。

16周目にはルーカス選手、ジョルダン選手にアントン選手が追いつき、強力な逃げを形成。ゴールスプリントで勝負したいチームは終盤までに捕まえたいところだが、逃げに選手を乗せたチームにコントロールされ、思うように前を追えない。

17周回完了時のタイムギャップは約40秒。先頭3人は逃げ切り勝利を狙って協調体制に入り、メイン集団は徐々に引き離されていく。20周回完了時には差はさらに約45秒まで開き、逃げ切りが濃厚になった。

残すところ1周回、逃げとのタイムギャップは1分に迫るほどに拡大。メイン集団は集団内での上位争いに向けてポジションを上げ、スプリントに備える。エースを任されたフォン・チュンカイも集団前方に位置取り、虎視眈々とその時を待った。

 

優勝を勝ち取ったのは、ワールドチームのEFエデュケーション・イージーポスト ルーカス・ネルーカー選手。格の違いを見せつけるかのような圧倒的な勝利だった。

宇都宮ブリッツェンは、フォン・チュンカイがチーム最高位の9位でフィニッシュした。

 

明日からいよいよ、総合争いが繰り広げられるステージレースが始まる。レース後、フォンは「スタートからハイペースで、いつもの日本のUCIレースと違うと感じた。ワールドツアーチーム中心にペースメイクが行われ、ポジションを上げようと前方に上がっても中々入れて貰えずに集団前方をキープするのが容易でない。今日のレースは強力な3名に逃げ切られてしまったが、セカンドグループでスプリントに参加して9位のシングルリザルトになれたのは悪くない。怪我からの復帰戦と言うこともあったので、不安はあったが、明日からのステージもチャンスがあれば狙っていきたい」と語った。

▼リザルト

 

1位 ルーカス・ネルーカー(EFエデュケーション・イージーポスト) 0:59:59

2位 ジョルダン・ジュガット(トタルエナジー) +0:00

3位 アントン・チャーム(アスタナ・カザクスタン チーム) +0:00

 

9位 フォン・チュンカイ(宇都宮ブリッツェン) +0:34

14位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +0:35

71位 ルーベン・アコスタ(宇都宮ブリッツェン) +1:27

73位 ジェシッド・シエッラ(宇都宮ブリッツェン) +1:27

81位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +1:31

92位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) -16周

 

※本日のレースリザルトは下記のURLをご覧ください。

https://matrix-sports.jp/lap/result.php?evt=TDK2024&ctg=000