【レポート】Jプロツアー第12戦 2024JBCF 広島トヨタ 広島クリテリウム
▼開催日
2024年7月28日(日)
▼スタート&フィニッシュ
広島市中小企業会館(広島県広島市西区商工センター1-14-1)
▼出場選手
谷 順成
武山晃輔
花田聖誠
本多晴飛
菅野蒼羅
▼競技概要
広島市西区商工センター 1.7km 特設コース 1.7km × 30周回=総距離51㎞
出走:84名
スタート時間:13:15
▼レースレポート
広島2連戦の2日目、 広島トヨタ 広島クリテリウムが無事に開催された。「無事に…」というのは、昨年は大雨でコースが冠水し、レースがキャンセルになってしまったからだ。今年は初戦の佐木島ロードレースと同じく、天気が良すぎるほどの快晴で、前日に引き続き暑さとの勝負にもなった。出走メンバーは前日と変わらず谷順成、花田聖誠、武山晃輔、本多晴飛、菅野蒼羅の5名。
谷は、スタート前のチームプレゼンテーションで、
「2018年、この広島クリテリウムが始まった年はヴィクトワール広島に在籍していました。『広島で勝つ』という目標を達成するために帰ってきました。僕たちは(野球の)カープと同じ赤いチーム(笑)。広島のみなさんが熱く盛り上がるようなレースをしたいので、応援をよろしくお願いします」
と挨拶。前日のロードレースでは、逃げに乗れずに何もできなかったことに対し「ショックを受けている」と言った谷。選手としてはまさに“下積み時代”を過ごした広島で、成長した姿を見せる「優勝」は、谷にとっての悲願でもあった。
前日は勝ち逃げに谷と武山を送れなかったことを、チームとしては「猛省している」と言ってもいい。レース前に武山が言う。
「佐木島ロードレースは、チームから逃げに送りつつも、逃げがあまりにも大きい集団であったし、結果的には後手を踏む形になってしまった。クリテリウムはしっかり勝負ができる谷さんを軸に、勝負できる逃げを形成することを意識しなければならない。この暑さなので、集団が消耗していくハードなレースになると思う。そこから、力で飛び出していくような逃げに谷さんを送りつつ、自分もそこにうまく乗っていきながら、小集団での勝負で挑んでいきたい」
この武山の言葉通り、レースは進んだ。スタート直後からアタック合戦が開始され、特に有力どころが動いている様子を察知した宇都宮ブリッツェンは、全員で集団前方に上がり、勝ち逃げができるタイミングを見計らった。全30周の内、7周回目で集団の人数が減るほど集団は活性化し、12周回目に強力な11名の逃げが形成され、15周回目に入るときには12名となった。佐木島ロードレースで優勝した中井唯晶選手(シマノレーシング)をはじめ、シマノレーシングは石原悠希選手も寺田吉騎選手も入れてきた。ほかに、レオネル・キンテロ選手(ヴィクトワール広島)、金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)、阿部嵩之選手(ヴェロリアン松山)、 宇賀隆貴選手(さいたま佐渡サンブレイブ)などそうそうたる面々の逃げに、宇都宮ブリッツェンは谷と武山が入るという有言実行をやってのけた。
もしこのレースに敢闘賞があれば、それは武山だろうと中継でも解説されるほど、武山は献身的に働いた。逃げからの飛び出しを常にチェックしては、それが落ち着けば谷のケアに回った。最初は15秒差だったタイム差は、集団のコントロールもあって25秒、54秒…と開いていった。周回の半分を過ぎた頃には逃げ切りが濃厚となり、残り4周目辺りから、先頭グループからのアタックが活発になったが、武山がすべて反応し、12名のままゴールスプリントへ。しかし、最終コーナーの立ち上がりで武山が単独落車。谷は後ろを気にしつつも、前日ミーティングから「最後は谷でスプリント」と決まっていたため、それを遂行すべくペダルを踏む足に全身全霊を注ぐ。しかし、クリテリウムのような平坦スプリントの経験がなかった谷は、ほかのスプリンターたちには一歩及ばず6位。優勝したキンテロ選手からはわずか0.972秒差だった。
谷は言う。「結果は伴わなかったが、チームとしてクリテリウムでしっかり戦えたというのは収穫だった。スプリントはうまくいかなかったが、逆にうまくやればもう少し順位は上げられるという手応えもあったので、またこの反省を生かして、次回同じシュチュエーションのときにもっと上の順位、あるいは優勝が得られるように、鍛えていきたい」
【谷のレース後コメント】
本来であればフォン・チュンカイ選手が出場予定であったが、出られなくなり、スプリンターなしの戦いとなった。昨日の佐木島ロードレースで、僕と武山選手が逃げに入れず、チームとして後手を踏んでしまい、何もできなかったのがあるので、それをみんなで話し合って、反省して、今日は僕と武山選手をしっかり前に入れて、最後は僕で勝負しようという作戦だった。暑さもあったし、有力選手が動いていたということで、序盤からかなり集団が伸びており、これは逃げが決まるなと思って、最初からプッシュしていった結果、やはり強いメンバーで逃げが決まった。そこからは常に武山選手と話をして、うまく2人で進めていった。特に終盤は、アタックに対し武山選手がしっかり反応し、自分がスプリントに備えるということはできた。ただ最後、スプリントで自分の力が及ばず負けてしまった。最後に結果が得られなかったのは残念であったが、昨日の反省を生かして修正ができ、クリテリウムでしっかり戦えたというのは収穫だった。こういうクリテリウムでのスプリントは、今回初めて挑戦してみたが、やはりうまくいかないなということと、逆にうまくやればもう少し順位は上げられるという手応えもあったので、またこの反省を生かして、次回同じシュチュエーションのときにもっと上の順位、あるいは優勝が得られるように、鍛えていきたい。
▼リザルト
1位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島) 1h23’22”
2位 寺田吉騎(シマノレーシング) +0’00”
3位 石原悠希(シマノレーシング) +0’00”
6位 谷順成(宇都宮ブリッツェン) +0’00”
12位 武山晃輔(宇都宮ブリッツェン) +0’27”
33位 花田聖誠(宇都宮ブリッツェン) +2’16”
DNF 本多晴飛 菅野蒼羅
※全リザルトは下記URLをご参照ください。
https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2024/06/JPT-2.pdf
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