▼レースレポート
広島2連戦の2日目、 広島トヨタ 広島クリテリウムが無事に開催された。「無事に…」というのは、昨年は大雨でコースが冠水し、レースがキャンセルになってしまったからだ。今年は初戦の佐木島ロードレースと同じく、天気が良すぎるほどの快晴で、前日に引き続き暑さとの勝負にもなった。出走メンバーは前日と変わらず谷順成、花田聖誠、武山晃輔、本多晴飛、菅野蒼羅の5名。
谷は、スタート前のチームプレゼンテーションで、
「2018年、この広島クリテリウムが始まった年はヴィクトワール広島に在籍していました。『広島で勝つ』という目標を達成するために帰ってきました。僕たちは(野球の)カープと同じ赤いチーム(笑)。広島のみなさんが熱く盛り上がるようなレースをしたいので、応援をよろしくお願いします」
と挨拶。前日のロードレースでは、逃げに乗れずに何もできなかったことに対し「ショックを受けている」と言った谷。選手としてはまさに“下積み時代”を過ごした広島で、成長した姿を見せる「優勝」は、谷にとっての悲願でもあった。
前日は勝ち逃げに谷と武山を送れなかったことを、チームとしては「猛省している」と言ってもいい。レース前に武山が言う。
「佐木島ロードレースは、チームから逃げに送りつつも、逃げがあまりにも大きい集団であったし、結果的には後手を踏む形になってしまった。クリテリウムはしっかり勝負ができる谷さんを軸に、勝負できる逃げを形成することを意識しなければならない。この暑さなので、集団が消耗していくハードなレースになると思う。そこから、力で飛び出していくような逃げに谷さんを送りつつ、自分もそこにうまく乗っていきながら、小集団での勝負で挑んでいきたい」