▼レースレポート
全日本選手権2日目。宇都宮ブリッツェン最年少、菅野蒼羅の出場する男子U23は初日の雨とは一転、快晴のコンディションで行われた。ロードレースは通常ならチーム戦で争われるが、このU23クラスに出場しているのは菅野のみ。自分だけの力だけを信じて、ペダルを回した。
レース前に菅野は「タイム・トライアルは4位。優勝を狙っていただけに悔しいが、調子の良さは感じられたので今日も全力で走りたい。(昨日の)疲れは思った以上にない。暑さにも自信があり、アドバンテージになる」と語り、ライバルとして昨年のU23ロードを制した鎌田晃輝選手(JCL TEAM UKYO)の名を口にした。
鎌田選手は初日の個人タイム・トライアルで優勝しており、さらに菅野の大学の後輩でもある。先輩として負けてはいられない。菅野は本番に向け「序盤は落ち着いて先頭の方で走り、後半にかけて見極めて動けるところは動き、攻めの走りをしたい」と意気込みを見せた。
アップダウンの激しい日本サイクルスポーツセンターで競われる112km。前半は6名の逃げが決まり、一時は1分40秒ほど後続にリードする。菅野は言葉通りメイン集団の前方をキープしながら、他選手たちと共に様子をうかがった。