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2024/06/23 レース

【レポート】全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース

【レポート】全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース

 

▼開催日

2024年6月23日(日)

 

▼スタート&フィニッシュ

日本サイクルスポーツセンター(静岡県伊豆市大野 1826)

 

▼出場選手

谷 順成

沢田 時

武山晃輔

花田聖誠

本多晴飛

 

▼競技概要

日本サイクルスポーツセンター右回り 8km × 20周回=総距離160㎞

出走:108名

スタート時間:11:00

▼レースレポート

 

全日本選手権最終日の最終プログラムは、男子エリートのロードレースだ。宇都宮ブリッツェンは谷順成の勝利に向けて、 沢田時、武山晃輔、本多晴飛、花田聖誠と日本人選手が総力を上げてバックアップをする。今季は外国人選手3名と共に戦って来たが、日本一を決める大会では、当然、この5人の日本人で挑むこととなる。

 

<スタート前の谷のコメント>

「この全日本ロードのために準備をしてきた。今年はツアー・オブ・ジャパンのあとにツール・ド・熊野がなかったので、僕としては去年以上に準備ができたと感じている。今日はその力を100%発揮したい。一昨日タイムトライアルを走ったが、その疲れはなく、むしろしっかり刺激が入ったので出場はプラスに働いている。タイムトライアルのときと同様に雨風が強く、今日はさらに霧が出ている。落車しないように、トラブルなくレースを進めることが重要になると思うし、全日本は最後まで気持ちの強い選手が勝つと思っているので、フィニッシュはしっかり気持ちで押し込めるようにしたい。日本一を宇都宮に持って帰るんだという強い気持ちで走りたい」

 

谷のスタート前コメントの通り、今日は風雨に加え霧もひどかったので、エリートレース開催に至っては、一度天候調査が入った。中止か、周回数を減らすか…という方向もあったが、雨が止む傾向にあったので予定通りの開催となった。

 

スタート最前列には本多と花田の姿。アシストとしてしっかり仕事をするという気持ちの現われだが、今日のレースは序盤から有力選手が動く形となった。特に新城幸也選手(BAHRAIN VICTORIOUS)が自ら動いた4周回目は、集団が一気に崩壊。宇都宮ブリッツェンは花田がいち早く反応。ただしその影で本多がレースを降り、沢田はパンクでサポートカーを呼ぶ自体となった。沢田はマウンテンバイクのアジア選手権で優勝して以来国内も負け無しで、今日も常に前方で動いていた。

レースの最初の重要な動きは6周回目。26名の先頭集団が形成され、そこに入れたのは武山のみ。JCL TEAM UKYOとシマノレーシングが5名全員を入れた集団で、宇都宮ブリッツェンとしては不利な状況に。花田がレース離脱、さらに谷がパンクし、武山は谷を集団に復帰させるべく後ろに下がることになってしまった。

 

先頭は増田成幸選手(JCL TEAM UKYO)と宮崎泰史選手(KINAN Racing Team)逃げを決める中、武山にケアされた谷は、8周目では先頭から23秒遅れの9名の第2集団にいた。メンバーには山本元喜選手(KINAN Racing Team)、岡本隼選手(愛三工業レーシングチーム)がおり、10秒前にいるメイン集団に追いつける位置。実際、山本選手と岡本選手はのちに前の集団に追いつくが、谷が2度めのパンク、その後落車もし、12周目でレースを降りることになった。エースを失った武山も14周目にレースを降りた。

 

宇都宮ブリッツェンはトラブルから復帰した沢田ひとりがレースに残り、意地の走りを見せていたが、17周でリタイアとなった。

 

レースは残り7周でアタックした金子宗平選手(群馬グリフィンレーシングチーム)に山本大喜選手、小石祐馬選手(以上JCL TEAM UKYO)、小林海選手(マトリックスパワータグ)がつき、4名の争いに。注目の新城選手は落車で左肩のジャージが破れるほどの負傷を追い、この先頭に入ることができず。最終周で小石選手は遅れ、3名のスプリント争いとなり、小林選手が優勝した。

 

完走は19名という、レースそのものも厳しいレースとなったが、宇都宮ブリッツェンとしてもかなり厳しい現実を突きつけられる結果となった。出場選手全員がリタイアというチームは複数あるが、何か足跡を残せる走りをしたかった。日本一をかけるレースとしては、好調な沢田がマウンテンバイクの全日本選手権に出場する(7月6、7日)。チームとしてはまずはそこへ全力を注ぎたい。

▼リザルト

 

1位 小林海(マトリックスパワータグ) 4h47’25”

2位 金子宗平(群馬グリフィンレーシングチーム) +0’00”

3位 山本大喜(JCL TEAM UKYO) +0’00”

 

DNF 谷順成 沢田時 武山晃輔 本多晴飛 花田聖誠

 

 

※全リザルトは下記URLをご参照ください。

https://jcf.or.jp/download/2024_nrc_communique-46/?wpdmdl=76865&refresh=6677d9878a0371719130503