▼レースレポート
UCI公認レースとなり、海外勢も参戦する琵琶湖グランプリ。世界選手権の代表選考に向けた大事な一戦だ。宇都宮ブリッツェンの沢田時にとっては、出身地の野洲市も近いこともあり、気持ちの入る大会でもある。
昨年はスタート間もなく集団に埋もれてしまい、6位に沈んでしまった沢田だが、「レースまで休ませてもらったことで試走でも身体が軽く、踏めている感覚がある。テクニカルセクションも余裕があるからうまくこなすことができている」とスタート前に語った。
一方で「踏むセクションも多く、キャンバー区間もテクニカル。とてもハードなレースになると思う」と見据えながらも、「久しぶりに帰ってきて、いい走りを見せたい気持ちが強い。声援を力にしたい」と続けた。
晴天に恵まれたこの日。優勝候補の並ぶ最前列でスタートの号砲を聞いた沢田は、ホールショットを決めて幸先の良いダッシュを見せた。テクニカルなコーナーが待ち構えるコースでは、2周目に入ると沢田のほか、織田聖選手(弱虫ペダルサイクリングチーム)、副島達海選手(大阪産業大学)、柚木伸元選手(日本大学)、オランダ国籍で昨年2位のGosse VAN DER MEER選手(Atari Maeda Racing with Bombtrack)がパックから抜け出し、早くも優勝候補が絞られる形に。
その中でも頭一つリードすることに成功したのは、昨年の琵琶湖グランプリ覇者で全日本チャンピオンでもある織田選手だ。急斜面もパワーで乗りこなし、沢田たちを引き離しにかかった。