レース序盤、沢田時(チームブリヂストンサイクリング)・織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)・竹之内悠(ToyoFrame)・小坂光の4名による先頭パックが出来上がる。4周目に入ると織田・小坂の2名に絞られ、それから激しい先頭争いが続く。
最終周回、織田が脚の痙攣により失速。そこから小坂が単独先頭に飛び出だし1着でゴール。2017年に続き2度目の全日本選手権優勝を飾った!!
JR土浦駅から徒歩5分でレース会場にたどり着く好立地での開催。1周2.7kmのコースレイアウト。緩急の少ない比較的フラットなコース。
ぬかるむような泥は無かったが、ところどころ水気を含んだ土がむき出しになり、コーナーの一部ではわだちが作られていた。
ホールショットは沢田が獲得。1周目は小坂を含む4名が集団から抜け出す。序盤で現ナショナルチャンピオンジャージ着用者の沢田がシケイン部分でチェーン落ちしてしまい、先頭パックから離脱。4周目には織田と小坂、2名が先行、3番手から単騎竹ノ内が追いかけるという展開に。
スタート直後の先頭パック。
コース上の一部は土がむき出しになっている。
レースは全10周回に設定された。残り3周のシケインセクションで織田がアタックを仕掛け、一時10秒ほどタイム差が広がったものの、テクニカルコースを無駄なく丁寧にクリアした小坂が再び織田を捕らえ、横並びになりながら最終周回へ。最終周回でピットゾーンで小坂が勝負を仕掛けたタイミングで織田が脚の痙攣で失速。小坂が、単独フィニッシュラインを通過し、2017年の野辺山開催以来2度目となる全日本選手権優勝を飾った。
一進一退を繰り返す戦況。
横並びでシケインをクリア。
勝利を確信した小坂。関東地域で有観客で開催された会場には多くのサポーターが応援に駆け付けた。
勝利のガッツポーズ!!
ナショナルチャンピオンジャージに袖を通した小坂
■リザルト
01位 小坂光
02位 織田 聖 (弱虫ペダルサイクリングチーム)
03位 竹之内 悠(ToyoFrame)
■小坂光選手のコメント
シーズン最大の目標にしていた全日本選手権で、2度目のチャンピオンになることが出来ました。
今シーズンはライバルの織田選手・沢田選手に勝つ自信が持てていなくて、今日はとにかく自分のベストを尽くして走ろうという気持ちでした。
自分としてもすごく冷静に走れたのが良かったかなと思います。
前回の能登戦までの間は、前のレースの疲れなどがたまってしまって、走りにも自信が持てずにいたのですが、今回は1週スケジュールが空いての開催で身体のリフレッシュが出来ました。事前の追い込みの段階で身体のコンディションが上向きになってきていることも感じていたので、調子よく走ることが出来ました。
今シーズンはなかなか厳しいレースも多くありましたが、この一番大事なレースで勝つことが出来ました。今日は会場にたくさんの方からの応援が力になりました。本当にありがとうございました!!