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2021/10/31 レース

【レポート】10/31(日)湧水の郷しおやクリテリウム

『三菱地所JCLロードレースツアー2021 第8戦 湧水の郷しおやクリテリウム』

2021年10月31日(日)、三菱地所JCLロードレースツアー2021 第8戦「湧水の郷しおやクリテリウム」が道の駅湧水の郷しおや特設周回コースにて開催。

宇都宮ブリッツェンから 増田成幸、阿部嵩之、小坂光、堀孝明、小野寺玲、中村魁斗 の6名が参加。

激しいスピードレースとなり、序盤増田と阿部が積極的に前方逃げ集団で動くも、14周目最終コーナーからの上り区間で小野寺・堀が不運の落車。小坂もタイムアウトで3名がレースを降りる厳しい展開に。最終周回は集団でのスプリント勝負となり、最終局面までチームメンバーを多く残していた那須ブラーゼン金子がスプリントを制し初優勝。ブリッツェンは中村の8位を最上位としレースを終えた。

チームプレゼンのようす

今日のレースコースは2.8km×30周回=84kmの周回コース。 一見長方形のシンプルなコースレイアウトだが、途中コース上に小さなクランクがあったり、ゆるいアップダウンが続き、ギアチェンジなど細かな走行技術が必要とされるなど、油断ができないコース設定となっている。コース序盤は道幅も狭く、有利に進めるためには前方での展開が求められる。 レース開始直後から集団は縦に伸び、早速のスピード展開となった。早々からスピードについていけなくなった選手たちがちぎれていく。ライバルチームの有力選手たちも激しいスピードレースにリタイアしているようす。

小さなS字クランクやアップダウンのあるテクニカルなコース。

6周目で小石(チーム右京)、7周目で佐野(レバンテ)がアタックを仕掛けるも間もなく吸収される。 9周目に入ると6名が飛び出し、その中に阿部が入る。花田(キナン)、吉岡(チーム右京)、柴田(那須ブラーゼン)小野(スパークルおおいた)、渡邊(ヴィクトワール)と各チームから1名ずつ乗っている。その後ろから増田を含む4名が逃げ集団を追走し、増田が先頭集団に追いつく。 10周目のスプリント賞は小野(スパークルおおいたレーシングチーム)が獲得。 11周目には増田・阿部を含む7名の逃げ集団ができあがる。

7名の逃げ集団。増田が肘を上げ、ローテーションの合図をしている。

小坂が小石(チーム右京)とともに逃げ集団へのブリッジを試みるが、追いつくことができず集団に戻った。 先頭集団はローテーションを繰り返しながらそのまま20~30秒ほどの差を保ちながらレースを展開していく。 14周目残り200mほどのところで小野寺・堀が不運の落車。怪我は大事には至らなかったが、自転車は破損。また本日のレースではニュートラルでの復帰が適用されないため、あえなくレースを降りることになった。 20周目のスプリント賞は、再び先頭集団7名の中から小野(スパークルおおいた)が獲得。 23周目でメイン集団が逃げ集団をキャッチ。レースは振り出しに戻った。

7名の逃げは吸収され、レースはリセット。

谷(那須ブラーゼン)、宇賀・小石(チーム右京)など各チーム積極的にアタックするも決定的な逃げは決まらず。 激しいレース展開となり、徐々に選手の人数が絞られていく。 小坂は23周目でレースを降りた。 最終周回で谷(那須ブラーゼン)がアタック。それにより小石(チーム右京)や畑中・山本元喜(キナンサイクリングチーム)、増田など各チームの有力勢がアタック・チェックを繰り返し、逃げが決まらないまま集団スプリントへ。

レース終盤、各選手が仕掛けるも集団はひとつのまま。

終始チームで積極的な動きをみせていた那須ブラーゼン。ホームタウン栃木県で開催されるこのレースで、ブラーゼンのスプリンター金子が集団スプリントを制し、悲願のJCL初優勝。 ブリッツェンは最後までメイン集団に食らいついた中村がチーム最上位8位でフィニッシュ。完走3名という厳しい結果となった。 宇都宮ブリッツェンと同じく栃木県をホームタウンとする那須ブラーゼン金子が集団スプリントを制した。

■リザルト

01位 金子大介 (那須ブラーゼン) 1:51:49

02位 吉岡直哉 (チーム右京相模原)1:51:49

03位 小山智也 (チーム右京相模原)1:51:49

04位 山本大喜 (キナンサイクリングチーム) 1:51:49

05位 谷 順成 (那須ブラーゼン) 1:51:49

08位 中村魁斗 1:51:10(+0:01)

16位 増田成幸 1:51:53(+0:04)

18位 阿部嵩之 1:51:55(+0:06)

DNF 小坂 光

DNF 堀 孝明

DNF 小野寺玲

リーダージャージ表彰。

■リーダージャージ※7/21より各ジャージの名称が変更となりました

イエロージャージ(個人ランキングトップ) 山本大喜(キナンサイクリングチーム)

ホワイトジャージ(新人賞) 宇賀隆貴(チーム右京相模原)

ブルージャージ(スプリント賞) 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)

レッドジャージ(山岳賞) 山本元喜(キナンサイクリングチーム)

※正式なリザルト、リーダージャージについてはJCL公式ホームページをご確認ください。

■周回賞

10周回スプリント賞 小野寛斗 (スパークルおおいたレーシングチーム)

20周回スプリント賞 小野寛斗 (スパークルおおいたレーシングチーム)

敢闘賞  谷順成 (那須ブラーゼン)

■清水裕輔監督コメント

今日はレース前半に増田・阿部含む逃げ集団が出来て、そこから勝利を狙うつもりでした。途中まではうまくいっていましたが、不運な落車もありチームとしては予定通り戦うことができませんでした。 けれどレース展開を作って勝ちを掴みに行くという動きはできていたのかなと思います。ただ、悔しい結果ではあったので残り2戦、もう一度立て直していきたいと思います。 また、様々な制限付きではあったものの、有観客での開催ができ、久しぶりにファンの皆さんの前で走ることが出来たのは、私たちにとって大きなモチベーションになりました。 あたたかいご声援、本当にありがとうございました。 また開催にあたりご尽力くださった多くの皆様に感謝申し上げます。 来週も栃木県でのレースが続くので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

那須ブラーゼンとともに。観戦・ボランティアで本日会場にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!