2021年10月24日(日)、『第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース』が広島県中央森林公園サイクリングロードにて開催。
宇都宮ブリッツェンは男子エリートカテゴリに 増田成幸、阿部嵩之、小坂光、堀孝明、小野寺玲、中村魁斗、貝原涼太、及川一総 が参加。
レース序盤から風間翔真(シマノレーシングチーム)が10周回まで単独で逃げ続けるも、レース終盤に差し掛かり吸収。入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)のアタックにより、20名ほどの先頭集団形成され、増田と阿部が集団内から勝負の時を狙う。最終周回で10名ほどでの小集団スプリント対決となり、草場啓吾(愛三工業レーシングチーム)が優勝。増田の2位が最上位となりました。
全大会優勝者の入部正太朗と増田成幸が、スタートラインに並ぶ。
約2年ぶりに開催されることとなった全日本選手権。 2020年はコロナウイルス感染症の影響を受け、大会自体が中止に。今年は当初6月に開催を予定していたものの、広島県が緊急事態宣言を発令していた時期で会場が使用できなかった。それから開催が10月に延期され、2年4か月ぶりの開催となった。 1周12.3㎞×15周=184.5㎞のコースレイアウト。22日に開催され、増田成幸が優勝した個人タイムトライアルでは左回りだったが、ロードレースは右回りで設定されている。 本コースは西日本チャレンジレースやJCL広島大会でも使用されており、選手たちにはなじみの深いコース。
レーススタート。184.5㎞の長い戦いが始まった。
レースは序盤から単独のアタックが繰り返されるが、決定的な逃げが決まることはない。4周目に入ると風間翔真(シマノレーシングチーム)が単独で飛び出し。最大で2分50秒ほどのタイム差で逃げ続けていたが、10周回目で集団が一気にペースアップ。風間の逃げは吸収され、レースは振り出しに戻る。
単騎の逃げを集団は容認したか。ブリッツェン選手が集団前方で固まっている。
11周回目で集団が活性化したことで、そのスピードについていけなくなった選手たちがレースを降り、最終的に70名ほどまで絞られる。冨尾大地(シエルブルー鹿屋)が飛び出すもほどなくして集団に吸収される。 12周回目で入部正太朗(弱虫ペダルサイクリングチーム)がアタック。入部を追いかけ、13周回目には20名ほどの先頭集団が出来上がり、増田・阿部・中村がその中に入る。 ラスト2周の最終コーナー付近で、入部が単独で飛び出し。
中村が積極的に逃げ集団前方で各選手の動きに睨みをきかせる。
20秒ほど後方追走集団から増田・阿部が追いかけ、最終周回へ。 最終周回で山本元喜(キナンサイクリングチーム)、寺崎武郎(バルバレーシングクラブ)、金子宗平が追走し、入部を吸収。逃げ集団はふるいにかけられ、最終的に10名ほどの集団に絞られ、ブリッツェンとしては増田単騎で勝負に挑むこととなった。 勝負は集団スプリントとなる。増田も最終スプリントに挑むも一歩届かず。草場(愛三工業レーシングチーム)が増田を抑え勝利を飾った。 宇都宮ブリッツェンは増田成幸の2位を最上位とし、今年の全日本選手権全日程を終えた。
ゴール250m手前あたりからスプリントに挑むも一歩届かず。草場が天を仰ぐ。
■リザルト
01位 草場啓吾 (愛三工業レーシングチーム)4:47:16
01位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 4:47:16
03位 中根英登 (EF Education-NIPPO)4:47:17(+0:02)
…
19位 阿部嵩之 4:49:49(+2:34)
24位 小野寺玲 4:53:01(+5:46)
30位 中村魁斗 4:53:03(+5:48)
61位 堀 孝明 5:02:51(+15:36)
DNF 小坂光 DNF 及川一総 DNF 貝原涼太■増田成幸選手コメント
今年の全日本選手権が終了しました。 ・阿部選手と中村選手が後半の逃げ集団に一緒にいてくれたのが助かりました。最後10人に絞られてからは難しいレースになったと思います。自分自身、イチかバチかの勝負をかける走りが出来なかったことが悔いが残っています。強い選手たちが残ったレースの中で、今日は自分が優勝する選手では無かったなと感じています。 全日本選手権では、今年も個人タイムトライアルでは優勝することができましたが、宇都宮ブリッツェンとして、ロードレースカテゴリで優勝したことが無いので、また来年リベンジしたいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。