第24回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会
2021年10月22日(金)、『第24回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会』が広島県中央森林公園サイクリングロードにて開催。
宇都宮ブリッツェンは男子エリートカテゴリに 増田成幸、阿部嵩之、小野寺玲 が参加した。
2019年の富士スピードウェイで開催された全日本選手権で、個人タイムトライアルのチャンピオンとなった増田成幸にとって、2連覇のかかった本大会。増田成幸が唯一49分台でゴールし、2位の選手と約47秒の差をつけて優勝。全日本選手権個人タイムトライアルを2連覇、再びナショナルチャンピオンジャージを手にしました!
表彰式。2連覇を成し遂げ、増田が再びナショナルチャンピオンジャージに袖を通した。
約2年ぶりに開催されることとなった全日本選手権。
2020年はコロナウイルス感染症の影響を受け、大会自体が中止に。今年は当初6月に開催を予定していたものの、広島県が緊急事態宣言を発令していた時期で会場が使用できなかった。それから開催が10月に延期され、2年4か月ぶりの開催となった。
1周12㎞×3周=36㎞のコースレイアウト。JCL広島大会も行われており、ロードレースでは馴染みのあるコースではあるものの、通常とは逆回りの設定でアップダウンも大きく、テクニカルなコースだ。
レース開始前、入念に打合せを重ねる。
今回、ブリッツェン選手が出場する男子エリートカテゴリでは総勢18名の選手が出走。第1ウェーブと第2ウェーブのふたつに分けて開催された。
出走人数も少なく、参考タイム等情報の少ない状況となることを想定し、チームはコース上3か所にスタッフを配置。随時ライバルのタイム情報などを選手に伝えられる体制をとり、この大舞台に挑んだ。
宇都宮ブリッツェンは第1ウェーブ走者の阿部嵩之が12時34分00秒にチーム第1出走。
阿部が51分12秒89というタイムを記録し、第1ウェーブ終了時点で暫定トップに躍り出た。
順調にタイムを刻み、第1ウェーブ終了時点でトップとなった阿部。
続いて第2ウェーブ第1走者の増田成幸がスタートすると、第1ウェーブ走者のタイムを上回る周回スピードでタイムを重ねていく。小野寺玲も第2ウェーブ第5走者でスタート。
大好きな戦闘機乗りのように、サムアップから敬礼→発進が、小野寺選手のスタート前のルーティン。
増田が36㎞を49分25秒40で最速タイムをたたき出しゴール。その後増田のタイムを上回る選手が現れることはなく、
増田成幸が2019年大会に続き2度目となる優勝を決め、全日本選手権個人タイムトライアルを2連覇、再びナショナルチャンピオンジャージを手にしました!
優勝の結果を聞き、笑みを浮かべる。「大切な人たちが空から見守ってくれていた。」と呟いた。
■リザルト
01位 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン) 49:25.40
02位 山本大喜 (キナンサイクリングチーム)50:12.77(+47.37)
03位 中根英登 (EF Education-NIPPO)50:25.71(+1:00.31)
…
05位 阿部嵩之 51:12.89(+1:47.49)
10位 小野寺玲 51:12.03(+2:56.63)
■増田成幸選手コメント
全日本選手権個人タイムトライアル、無事勝つことができました。今日のレースは万全の態勢で迎えられたわけではなく、コンディション的にはあまり自信は無かったのですが、絶対に負けたくないと思っていました。自分を追い込み切れて良かったと思っています。
最後尾スタートであれば、先に出走した選手のタイムを聞いて調整することができたのですが、今回は第2ウェーブのトップバッターだったため、自分のギリギリのペースで最初から最後まで行こうと思って飛ばしていきました。コース3か所からチームスタッフがタイムを見て情報を伝えてくれたのがありがたかったですね。今回はアップダウンがあるコースでしたが、自分にはプラスにはたらいたと思っています。
ここ最近は、大切な人との別れが立て続けにあり、落ち込んでいたりもしましたが、今日のレースを空から見守ってくれていたんじゃないかな、と思っています。
明後日のロードレースに向けて、リカバリーをしっかりしてまた優勝できるように頑張りたいです。
応援いただきありがとうございました。